化石の採れるイギリスの漁村

GW期間中、日本からイギリスまで訪ねてきてくれた
古いバンド仲間夫妻をイギリスの北海側の海岸に案内しました。

centre


まず訪れたのはロビンフッズ・ベイRobin Hood’s Bay。
この小さな漁村はノースヨークムーアズを東に突っ切った
ところにあります。おそらくロビンフッズ・ベイは日本の
イギリスガイドブックには紹介されていないでしょうが、
私のお気に入りのスポットの1つ。

トップの写真はロビンフッズ・ベイの中心地。
この日はそうでもなかったですが陽気のいい日になると
道端は座って日なたぼっこしながらビールを飲む人で
埋まります。

ロビンフッズ・ベイの約20km南にはサイモンと
ガーファンクルが歌った「スカボロフェア」や
アン・ブロンテの墓があることで知られる
スカーボロScarboroughがあります。
イギリスを代表するビーチタウンのスカーボロも
悪くはないのですが、私にとっては少しツーリストタウン
過ぎます。
イギリスの伝説の人物であるロビン・フッドがここで
休日を過ごしたことからその名がついたとされていますが、
それが史実に基づいているかどうかは定かではないようです。
日本でも各地に義経ゆかりの地がありますから、
それと同じようなものなのかもしれません。

robinhood20house
この家の屋根の線と窓の線に注目。
屋根は反対側にあるメインストリートの坂道の線に
合わせ、窓は裏庭の線に合わせてあります。
家の中の坂道側の部屋と窓側の部屋の床はどうなって
いるのでしょうかね。気になるところです。


これは海岸から見たロビンフッズ・ベイの村。
イギリスの北海の海の色は濁っています。また夏でも
水温が低く、泳ぐどころではありません。

この人を寄せ付けない海を前にするといつも
どうして自分はこんなところまで流れ着いてきたのだろうか
とか、さて次はどこをさすらおうか、などと物思いに耽ったりします。

ロビンフッズ・ベイの海岸線は地球温暖化による海面上昇の
影響もあって浸食が進んでおり、学者の研究調査の対象地と
なっています。

が、実はこの浸食が思わぬ副産物を生み出しました。
削られた海岸線から化石層が剥き出しになったのです。
下の写真は一昨年見つけたアンモナイトの化石。
fossil
満潮のときは海岸線いっぱいまで潮が満ちてきますので
化石採集ができるのは干潮時だけですが、干潮時はさながら
日本の潮干狩りのように化石採集に没頭できます。

じゃ早速化石採りにロビンフッズ・ベイに出かけてみようと思った方は残念。
もうおおかた採り尽くされていて、この日も貝の化石は見つけたものの
アンモナイトの化石は見つけることができませんでした。

May 2007

コメント

  1. しおん より:

    mixiから来ました。 携帯から見られないので、パソコンを開けました。
    すごく変わったお家ですね。 床でボールを転がしたら、どうなるんでしょう?
    気になります。

  2. 田舎歩き より:

    ホント実に気になります。
    今度行ったら直接たずねてみようかと思ってます。

田舎歩き へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)