嵐が丘とヒースの花

今日もいつも通り、Penistone Hillをスタート地点としました。
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車を降りると冷たい風が吹いていたので、ウインドブレーカーを着用。
念のためリュックにはフリースも入れて
嵐が丘のインスピレーションの源とされる農家の廃墟、
トップウィズンズTop Withensを目指して歩き始めました。
歩いたコースは以前の記事と同じです。

このkissing gateを過ぎるとヒースの赤紫が視界に広がります。
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ヨークシャーの風を五感に感じながら歩き続けます。
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イルクリームーアよりもハワースのヘザーの方が色も香りも少し濃い気がします。

ここは通常のルートから少し外れているので人は少ないのですが
湿地を歩かなければならないところもあります。
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振り返ると2人連れが後に続いていました。
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30分くらい歩いたところで雨雲が流れたきたなと思っていたら
暗くなり雨が降り始めました。
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気温も下がり、引き返して行く人とすれ違いましたが
私はフードをかぶり雨の中を歩き続けました。

ほどなくして雨雲は通り過ぎて雨はやみ、日が射してきました。
ころころと変わるのがヨークシャーの気象の特徴です。
気性の激しいキャシーそのものです。

この辺りで川の流れが聞こえてき始め、心が和みます。
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ブロンテブリッジ
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読みにくいかもしれませんが
鉄砲水で破壊された橋をブロンテ協会が1990年に建て替えたと記されています。

ブロンテブリッジのそばで休む人たち
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橋を越えてからは
丘をいくつか登ったり降りたりしながら進んでいきます。
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トップウィズンズ(遠く中央の木が目印)が近づいてきました。
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が、怪しい雲がトップウィズンズの辺りだけを覆い始めています。
また一雨降るかもしれません。文字通りの嵐が丘にはなって欲しくないものです。
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到着。幸い雨は降りませんでした。
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なんだか絵になる2人
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皆それぞれにそれぞれの「嵐が丘」があるのでしょうね。

トップウィズンズを見下ろす位置まで登ってから腰を下ろして一休み
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流れる雲に時間を忘れ
冷たいけれど気持ちの良い風に打たれ
心身が癒されます。


帰路につく人たち。私も後に続くことにしました。
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数年前と比べてここのフットパス(公共の小道)は石が敷かれるなどして整備され、
以前のように道なのかどうか分からないようなところはもうないです。
日本語で書かれた道標はかつてここを訪れて迷う日本人が多かったからと聞きます。
エミリー・ブロンテは自分の書いた小説が
極東の島国の人たちからこれほど愛されるとは思いもしなかったことでしょう。



遠ざかるトップウィズンズ
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今日のウォーキングが終わりに近づいてきたので今一度振り返りました。
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タイミングが良かったのか今年はここハワースのヒースの花が一番きれいでした。
ヨークシャーの短い夏の終わりを告げるヒースの花を後にして
心地良い疲れを感じながらハワースを発つことに。

August 2015

コメント

  1. 小山裕子 より:

    ずっと前から行ってみたいと思っている場所です。写真の雰囲気がとても良く、よく友人にここに行きたい、と見せながら話しています。ステキな写真ありがとうございます。

    コロナが収まらず、海外に行かれる日はいつになるかわかりませんが、絶対行こうと思っています。

    • 田舎歩き より:

      >小山さま
      拙ブログへのご訪問 & コメントありがとうございます。
      英国のコロナ感染者数は減少傾向にあるものの、未だ予断を許さない状況が続いています。
      いつになるかわかりませんが、コロナが収まったら、またここを歩いてみたいと思っています。

  2. masako azuma より:

    十年以上まえに、どうしても嵐が丘の小説の舞台、作者の育った場所に行きたく、友人の娘さんの運転でいきました。ヒースの花は見る事は出来ず、友人とかなり奥まで歩きました。天気は良かったのですが、風は止むことなくしかし怖ろしくは感じませんでした。この度偶然映画が再放送され小説とは大分違っていましたが、懐かしく思い出していました。

    • 田舎歩き より:

      >azumaさま
      拙ブログへのご訪問&コメントありがとうございます。
      私もまず嵐が丘の舞台が見たくて、こちらに移り住んで初めての
      遠出がハワースでした。
      再放送されたのはジュリエット・ビノシュ&レイフ・ファインズ主演作でしょうか。
      ブロンテ関連と言えば、こちらでは数年前に
      「To Walk Invisible(トゥ・ウォーク・インビジブル)」という
      ブロンテ姉妹のみならず、ブランウェルにも焦点を当てたBBCドラマが
      放送されました。日本でもDVD化などされていると思います。
      内容には賛否両論があるのですが、一見の価値ありですよ。

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