湖水地方、グラスミアの喧騒を離れて

困った。見つからない。
目的地への入り口となるフットパスが…。

久しぶりのグラスミアなので、土地勘が鈍ってしまったのか
フットパスの標識が見つからず
しばしグラスミアの村の中を行ったり来たり
以前ならば地図をちらっと見れば
苦もなく探し当てることができたのだけれど…。

見つかりました。


今日の目的地は
グラスミアを出発点としたウォーキングルートの先にある
Easedale Tarnイーズデイルターン

フットパスに入ると
そこに待っているのは静謐な世界。

さあ、歩こう!


ナショナルトラストの管轄下であることを示す標識


目指すイーズデイルターンがあるのは前にそびえる山頂


ほぼこの渓流沿いに登っていくため
川を流れる水の音に癒されながら
すこぶる快調なウォーキングを楽しめます。


視界に入ってきたのはSour milk gillサウア・ミルク・ギル


イーズデイルターンを源流とするこの滝は
ミルクのような白色の流れからその名がつけられています。

振り返るとグラスミアの村は
もう見えなくなっています。

滝まであと少しです。



到着後、しばし滝つぼで涼をとることに




再び歩き始めます。
快晴の空の下に広がるイーズデイル




イーズデイルターンに到着


イーズデイルターンは山に囲まれたくぼみにある湖
約1万1千年前に氷河期の氷が溶けて形成され、
海抜は約300m、大きさは約480m×300m。

澄んだ静かな水をたたえる湖




グラスミアの村は観光客、登山者、地元の人達が
入り乱れていつも賑やかで
ハイシーズンを前にした今日もカフェやショップは
どこも人で一杯。

しかし、グラスミアから約10km離れた
イーズデイルターンには
驚くほど静かな世界が広がり
頭を空っぽにして、心身ともに安らげます。

ここはビクトリア朝時代の人気スポットのひとつでもあり
詩人ドロシー・ワーズワース(ウィリアム・ワーズワースの実妹)も
よく訪れたそうです。



湖畔からもう少し上に登ってターンと周辺の山々を眺めることに




湖畔に戻り、ランチしながら一息ついていると
鳥が近寄ってきたので
パン屑を与えてたわむれようとしたのですが
興味を示さず、飛び立って行きました。
何という名の鳥なのでしょうかね?



そうこうするうちに冷たい風が吹き始め
身体も冷えてきたのでグラスミアの村まで下りることに


涼しげに揺れるコットングラス:和名ワタスゲ(高地に群生する高山植物)




グラスミアの村に戻りました。


さて、グラスミアと言えば
ここに立ち寄らないわけにはいけませぬ。
過去の記事に記したように
グラスミア名物ジンジャーブレッド!

ん、もうお昼をとっくに過ぎているのにまだ営業中。
たしか以前は午前中で品切れ閉店になっていたような気が…。
生産体制が変わったのでしょうかね。
ま、いずれにしても商売繁盛でなによりです。
購入後すぐにいただきましたけれど相変わらず美味です!


それほどの距離を歩いたわけではないのですが
足のつま先に痛みを感じていたのでもう帰ろうと
駐車場(本日停めたのは地元ボランティアによる無料の臨時駐車場)に
向かったのですが、
またしてもグラスミアの村で方向を見失ってしまい
辿りつくまで少し迷ってしまいました。

いやはやなんとも…。

コメント

  1. EK より:

    来月からノースヨークシャー州暮らしを始める者です。自然に囲まれたハイキングが楽しみの一つになりそうです!ジンジャーブレッドにも興味津々!

    • 田舎歩き より:

      EKさん、コメントありがとうございます。
      ヨークシャー暮らしを楽しみにされていることと思います。ぜひ素敵な滞在をご満喫くださいませ。

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