キャプテンクックとドラキュラゆかりの港町


ウィットビーWhitbyはロビンフッズ・ベイから約7km北に位置し、
ヨーロッパ人として初めてオーストラリアやハワイ諸島に
到達したキャプテン・クックゆかりの港町。


ちなみにキャプテン・クックはノースヨークムーアズの町
マルトンMalton出身のヨークシャーマン。
クックの偉業はヨークシャーの厳しい自然環境の中で培われた
「不屈のヨークシャー魂」があったからこそ成し遂げられたのかもしれません。

ウィットビーはシーズンとなると観光客でにぎわい
本来ならば私にとって苦手なスポットなのですが、
この港町とは波長が合うのか、何度も訪れています。


イギリスのシーサイドタウンを訪れたら
魚屋や海辺の屋台で売られている「にしんのマリネ」をぜひご賞味あれ。
新鮮で身がプリプリしていてとても美味。
これを肴にビター(ビール)をひっかけるとたまりませんぞ。


OLYMPUS DIGITAL CAMERA
ウィットビーの港を見下ろす丘の上にその圧倒的な存在感を見せつけている
ウィットビー・アビーの廃墟。
イギリスに数ある修道院の廃墟の中でもここのは別格。
ただならぬ雰囲気を漂わせています。

ここに修道院が設立されたのは7世紀。北海を臨む丘の上という
そのロケーションゆえ、幾度もバイキングなどの外敵からの攻撃を
受け、破壊と再建を繰り返しながらも修道院は存続しましたが、
16世紀になるとヘンリー8世によって解散させられました。

また残された修道院の建物は第一次世界大戦中に砲撃台と
間違われドイツ軍による攻撃を受けて大破してしまいました。

実に数奇な運命に弄ばれたアビーであります。

しかし、その歴史の重みから悲哀感を漂わせながらもどこか
凛とした佇まいがあると私はいつも感じます。

ノースヨークムーアズを横断してウィットビーに向かうと遠くからでもアビーの
その孤高な姿が確認でき、アビーが視界に入ると私はいつも気分が高ぶります。

話がそれますが車でウィットビーを訪れる場合は
このアビーに隣接するパーキングのほうがタウンのパ-キングより
空いていることが多いですよ。


アビーの隣にあるセント・メアリー教会
作家ブラム・ストーカーがこの教会からインスピレーションを得て
ドラキュラ伝説物語を書き上げたと言われています。
確かにその説が納得できる雰囲気のある教会です。

ところで、先のアビーといいこの教会といい、
いかにも○○の人たちが好みそうなスポットだと思いませんか?
え、○○とは何かって? これについては次回書きますからしばしお待ちあれ。


教会から199段の急な階段を下るとタウンに出ます。
向こうに見えるのはキャプテン・クック像のある丘。


教会の背面に見えるのがアビー。


ウィットビーの海岸

いつもここに座ってフィッシュアンドチップスをパクつきながら海を眺めています。
次回に続く
May 2007

コメント

  1. フェリママ より:

    ちょうど今日、ガイドブックを眺めつつ夏の旅行計画を練りながらロビンフッドベイやウィットビーを調べていたところでした。
    なんともGood timing!
    Abbeyや教会好き(廃墟も大好き)の私には是非訪れたいポイントです。
    ゴーストツアーは苦手だけど、綺麗な景色は魅力的です。
    パーキング情報メモメモφ(..)

  2. やたろう より:

    対岸のくじらのほねを見忘れました(>_<) 駅近くの駐車場は超混んでいて、Abbeyの駐車場のほうが穴場ですね。 世界で一番おいしい?フィッシュ&チップスの店へ行って並んで、でも持ち帰りでそのへんへ座って食べました。 廃墟好きにはたまらない場所です。でも3・4番目に好きかな。リーボー、ファウンテンアビーは時間がいくらあっても足りないくらいゆっくり見ました。

  3. 田舎歩き より:

    >フェリママさん
    お役に立てたら私も嬉しいです(^^)
    タウンのパーキングはせっかく辿り着いても満車という場合が少なくないので、最近では最初からアビーの方に向かうことにしていますよ。
    >やたろうさん
    ウィットビーのフィッシュアンドチップス、ホントおいしいですよね。思い出したらまた行きたくなりましたぁ。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)