ヒースの花

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ヨークシャーに限らず北イングランドのムーア(荒れ野)は、
8月中旬から9月上旬にかけて赤紫色に染まります。


ヒースの和名はエリカ。こちらではヘザーと呼ばれていることが
多いと思います。
一方でヒースとはこのヘザーが群生する荒れ地のことを指すようです。
いずれにしましても、ヒースは高さ3~40cmの潅木で、
この時期に赤紫の花を咲かせます。

さて、ヒースの花と言いますと、ブロンテの「嵐が丘」の
舞台となったハワースも見応えがあるのですが
ヒースを見がてらよく歩きに行くのは
ノースヨークムーアズのローズデイル。

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この辺りは車道からでもこのようなヒースの壮観な
景色が楽しめます。
アクセスの仕方はA170から、Hutton Le-Holeという村を
目指すとわかりやすいです。
この村自体も絵に描いたような村ですし、
Ryedale Folk Museumという興味深い野外博物館もあります。

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一見、ユーモラスな標識に思えますが、羊の事故は少なくなく
写真には撮りませんでしたが、年間150頭もの羊が車との事故で
絶命していると警告する標識もありました。
見晴らしが良いのでついついスピードを上げてしまうので
気をつけたいです。

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路肩に車を停めて、その場でデッキチェアを広げ、
ゆっくりとした時間を過ごす人も多いですね。

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ヒースの花と言いましても写真の通り、さまざまな色が
あります。おそらくそれぞれ種類が違うのでしょうけれど
自然が見事な色合いを生み出しています。

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ヒースが咲くムーアの中にはフットパスがたくさん敷かれて
いるので、一日中好きなだけウォーキングを楽しむことが
できます。
フットパスは、もともとは宣教師や村人が歩いて踏み固められて
できたものがほとんどです。

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いったんムーアの中に入ってしまいますと、人よりも羊さんと
出くわすことのほうが多いです。

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ムーアの中に立つクロス(十字架)。
ムーアの中にはこの他にもさまざまなクロスが建てられています。
クロスがムーアの中に建てられた理由は諸説があり、
不明なものも多いようですが、
現在でも村人やウォーカーの道標になっています。
特に激しい雨や風などの悪天候や、ムーアが雪に
覆われてしまったときには方向がわからなくなりますからね。

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ラルフのクロス。
このクロスはノースヨークムーアズ国立公園のロゴのデザインに
使われています。
12世紀に建てられたこのクロスは、
オリジナルは木製のクロスだったとされています。
この地点で行き倒れになった旅人を偲び、
地元の農夫のラルフがこれからの旅人のために
建てたと言われています。

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Rosedale Bank Topではかつて製鉄業が盛んでした。
写真は鉄鉱石の採掘所の跡。
鉄道を敷く際に使用された鉄がここから運ばれたと聞いています。

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さて、ヒースの花が終わる頃になりますと、
ヨークシャーの季節は確実に変わり始め、
空気の冷たさも日ごとに増してきます。
ヨークシャーの今年の冬は厳しくなるとの長期予報を
聞いているのですが、
果たしてどうなることやら。

Sep 2007

コメント

  1. やたろう より:

    下から2番目の写真のところに去年行きました~私が行ったのは9月中旬だからヒースは枯れてて(>_<)でもうっすらピンクが残ってたところもありました。 Rosedale Abbeyに泊まって、2時間くらいだけど、Rosedale Abbeyの中心からこの採掘所の跡まで行って戻るコースを歩いてきました。見る景色全てが日本では見ない地形というか景色で、のんびり時間をかけたみたいです。ああ~やっぱりまた行きたいです(^^ゞ

  2. 田舎歩き より:

    >やたろうさん
    カキコありがとうございます。
    この日もRosedale Abbeyに立ち寄った(トイレ休憩で^^)のですが、
    にぎわってましたよ。
    Rosedale Abbeyの宿はノースヨークムーアズの中でも
    すこぶる評判がいいと聞いています。うらやましいです!

  3. フェリママ より:

    一面のヒース、綺麗ですね。
    夏もどこにも旅行に行かなかった私としては、寒くて暗い冬が来るまでにはせめて週末くらいどこかに行きたいなぁ、と思っていました。
    そうだ、ヒースを見に行こう!
    ブロンテ姉妹のゆかりの地も訪ねてみたいし。。。
    なんて思ってみたものの、もうすぐ見納めですか?

  4. 田舎歩き より:

    >フェリママさん
    カキコありがとうございます。
    もうすでにムーアは何者も寄せつけない
    不毛の地に戻っていますけれど来年はぜひ。

  5. きょうちゃん より:

    こんにちは。ステキですね!!
    いつかこんな中をお散歩したいです^^
    8月下旬から9月上旬ですね。その時期ならバスでも色んな路線がありますか?
    車に乗れないので、バスである程度の所まで行けるといいのですが・・・・。

  6. 田舎歩き より:

    >きょうちゃんさん
    カキコありがとうございます。
    シーズン中は最寄りのビジターセンターから
    バスツアー(シャトルバスだったかも)が出てます。
    例えば、
    Sutton Bank Visitor Centre
    Tel: +44 (0) 1845 597426
    Fax: +44 (0) 1845 597113
    Email: suttonbank@ytbtic.co.uk
    このビジターセンターはA170沿いにありますので
    ここまでの路線バスの便は多いと思いますよ。

  7. きょうちゃん より:

    嬉しい情報ありがとうございます!
    なるほど、ビジターセンターからバスがあるのですね。知らなかったです!
    段々私も行けそうな気がして来ました^^
    実現できるのを楽しみに、日々頑張ります♪

  8. 田舎歩き より:

    >きょうちゃんさん
    少しでもお役に立てれば嬉しいです^^

  9. やたろう より:

    あの駐車場のところにある宿には泊まれなかったけど、中心から車で5分もしないところのB&Bに泊まりました。rosedaleもこの宿もまた行きたいところです。
    私のほんのちょっとのウォーキングの様子です↓
    http://www.page.sannet.ne.jp/yacha/20060917.html

  10. 田舎歩き より:

    >やたろうさん
    「旅日記」、拝見しました。
    とてもていねいに書かれていて
    みならわなければと思いました^^
    あの傾斜はたしかにきついですよね。
    雨が多い日、あの車道には
    滝のような濁流が流れ落ちるそうですよ。

  11. Ray より:

     Heatherの香りがただよってきそうな景色ですね(*^^*)
    もう何年も前になりますが
    ハウワースのトップウィンヅまで歩いた事があります。とても懐かしく拝見させて頂きました。緑のヨークシャデールも素敵だけど
    赤紫にそまった丘もすてきですよね。
    又いつか散策できたらと思っています♪

  12. 田舎歩き より:

    >Rayさん
    カキコありがとうございます。
    ヨークシャーデイルやノースヨークムーアは
    いつまでたっても変わらないでしょうから
    ぜひまた歩きにいらしてくださいね。

  13. やたろう より:

    「旅日記」見てくれたのですねぇ~ありがとうございます♪
    あの道の傾斜・・・たしかに滝になりそうですよね。でもあんな谷の道を抜けると村があるのがおどろきです。あの日本とは違う地形を眺めるだけでもわくわくしちゃいます(^^ゞ

  14. 田舎歩き より:

    >やたろうさん
    「旅日記」を更新したらお知らせくださいね。
    以前「咲き乱れる水仙」の記事で紹介した
    Farndale は Rosedale Abbey 近くに位置していて
    同じく谷底にある村ですよ。

  15. kiyoi08 より:

    はじめまして
    ヒースの検索からたどりつきました。
    嵐が丘が若いころの愛読書の一つで、ヨークシャーに一度行ってみたいと思っています。
    とてもいい写真が多く楽しめました。
    TBをさせて頂きたいと思います。
    またTBするその私の嵐が丘の記事に1枚写真をお借りできないでしょうか。
    勿論この記事からの引用と書きます。
    よろしくお願いします。

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