デイルに独り

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ヨークシャーデイルズの中でも異色なデイルが
クラマックデイルCrummack Dale。


ヨークシャーデイルズと言えば、
緑の野が続く牧歌的な風景が連想されるのですが
このクラマックデイルは趣を異にしています。
前にも書きましたが、ヨークシャーデイルズは
「ライムストーンワールド」と呼ばれるほど
石灰岩が剥き出しなったエリアがたくさんあります。
その中でもこのクラマックデイルは別格。
見渡す限り石灰岩の野が広がっています。
初めて訪れたときは、そのある種の異様さに
息を呑みました。

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ライムストーンの合間に咲く、可憐ながらも力強い花。

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ライムストーンフィールドの一端は絶壁となって
います。

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ヨークシャーお約束の羊さん

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ここは私がいつも腰を下ろして休むスポット。
絶壁の南西には緑の野が広がっています。

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写真からはわかりにくいかもしれませんが、
地図を開くと、この一帯はU字型にえぐり取られたように
なっています。

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下りる途中に後ろを振り返って。
クラマックデイルへの起点となるのは
A65沿いにあるオーストウィックAustwickという村
なのですが、このデイルは他のデイルのような
のどかな美しさを求める人向きではありません。
また、石灰岩の上を歩くと岩はグラつきますし、
雨に濡れると滑りやすくなり
(実際、歩くのが困難になるほどツルツルになります)、
危険を伴うこともあってか
ここを訪れる人はそれほど多くありません。
でもそのおかげとでもいいましょうか、
いつ歩きに行っても
この空間を独り占めした気分に浸ることができます。

August 2007

コメント

  1. フェリママ より:

    我が家に週末から滞在中の日本からのお客様が、明日ノースヨークシャーを目指して出発します。(20日間で英国各地をバイクで一人旅!)
    機関車に乗ったりドライストーンの続く道を走りたい。。。と今からワクワクしているようです。
    こんな景色の中で風にふかれていたら気持ち良さそう!

  2. 田舎歩き より:

    >フェリママさん
    カキコありがとうございます。
    お友達の方、ヨークシャー・ツーリングの旅を
    きっと楽しまれることでしょう。
    ところでこちらのバイカーは若者よりも40代、50代以上の
    人のほうが圧倒的に多いですよね。
    黒の革ジャン、レザーパンツでバッチシ決めたライダーが
    ヘルメットを取ったら銀髪の老人だった、
    ということがよくあります。

  3. フェリママ より:

    何度もスミマセン。。。
    我が家の客人はティーンエイジャーでしたが、確かにヨークシャーデイルを颯爽とツーリングしているのは黒い革ジャン、レザーパンツの老人が多くて不思議な景色です。特にここ2年くらいでやたらライダーが増えたように思うのですが気のせいでしょうか?

  4. 田舎歩き より:

    >フェリママさん
    どうでしょう、ライダーがここ数年で急に増えたのかどうかはわかりませんが、年配の方のライダーが多い理由の一つに、バイクは高価で若者には手が出せないから、と聞いたことがあります。実際、定年退職後に趣味の一つとしてバイクに乗り始める人が少なくないそうですよ。

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