「ロード・オブ・ザ・リング」とヨークシャーデイルズ

9月も半ばを過ぎると、こちらでは天気の変動が激しくなり、一日の中でも
気候が目まぐるしく変わります。
晴れ間がのぞくとまだまだ暖かさを感じるのですが、曇りや雨降りになると
身震いするくらい冷え、もうフリースが必要です。
さて、今日は数日続いた愚天から一転して、朝から陽が射していたので
これを逃してはなるまいと歩きに出かけました。

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本日の目的地は今暮らしているところから車で一時間強の
マラムMalham。
マラムはヨークシャー・デイルズ国立公園の中でも
特に人気のあるスポットで
シーズンオフでもウォーキングする人を
たくさん見かけ、私もシーズンを問わずよく歩きに行きます。


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写真はマラムのインフォメーション・センター。
センター内には氷河時代からのマラム一帯の歴史などを
わかりやすく説明した興味深い展示があります。
スタッフも気さくな人ばかりです。
左手はレンジャーのオフィスになっています。
我々ボランティア・レンジャーも
巡回前のミーティングなどでこのオフィスを利用しています。


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まずはトップ写真の村の鍛冶屋の裏の小川を渡って
ジャネッツ・フォスJanets Foss に向けて歩き始めます。


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ヨークシャーの川はピート(枯れた植物の堆積物・堆積層)のせいで
赤茶色の場合が多いのですが、
マラムを流れる川は石灰層を通っているためか、清流となっています。
川の流れが心地よく響き、いつ訪れても癒されます。

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スタートしてから 20 分弱で、ジャネッツ・フォスに到着。

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Fossフォスはスカンジナビア語起源の言葉で「滝」を意味します。
ここはかつては羊を洗うために農夫によって利用されていたそうです。


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ここはナショナルトラストの管轄下にも置かれています。

少し休んだ後、次に目指すはゴーデイル・スカーGordale Scar。
ゴーデイル・スカーは対面する石灰岩層がそそり立ってできている渓谷です。
ここも気持ちよく流れる小川沿いに歩いて行きます。

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到着

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写真ではわかりづらいかもしれませんが、石灰岩の層が
両サイドを覆いかぶされるように迫っていて
真ん中を小さな滝が勢いよく流れ落ちています。

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さて、今回の記事のタイトルの
「ロード・オブ・ザ・リングとヨークシャー・デイルズ」。
作者のトールキンはリーズ大学で教鞭をとっていた時期があり
よくヨークシャー・デイルズに歩きに出かけたそうです。
映画の中で、巨大クモが出現するシーンがありますが
そのシーンのインスピレーションはこの渓谷で得たのではないかと
言われています。
真偽のほどはわかりませんがこの独特な雰囲気のゴーデイル・スカーを
見ているとそういう気にもなってきます。
また、ホビットの村はヨークシャー・デイルズの村がモデルに
なっているのではとも言われています。

次に向かうのはマラム・コーブMalham Cove。

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ひたすら草をはむ羊さんたち

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写真から右手と左手の色の違いがおわかりになるでしょうか?
砂岩層と石灰層の見事なコントラストが見られます。

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以前、「愉快な仲間」の記事で紹介したゲート。
もうすっかり色あせてますね。

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マラム・コーブまであと4分の1マイル

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見えてきました!

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マラム・コーブは氷河が溶けたあとに石灰層がむき出しになり
長い年月の雨などの侵食を経て作られた絶壁です。

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ひび割れのようになっている底はかなり深い箇所もあります。
また歩くとグラグラと揺れる箇所もあり、雨が降った後はツルツルすべりますので
それなりの靴を履いていないと危険です。

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長い階段を下りて里に向かいます。
先にコーブに行くコースをとる人が多いのですが
私は長くて急な階段を登るのがしんどいので逆コースをいつも歩いています(笑)。

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下からみたコーブ。
巨大な白壁のように見えます。
高さは約 80m ですが、マラム自体がすでに標高 300m 以上の丘陵地帯に
ありますので、快晴の日はコーブのトップからは遥か遠方まで見渡せます。


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里に到着。
このウォーキングコースは約2時間の短めのコースなのですが
いろいろな景観が楽しめ、ヨークシャー・デイルズの魅力が
凝縮されたようなコースなので人気があるのもうなずけます。
ウォーキング後、パブで一杯ひっかけたかったのですが
すぐに車で戻らなければならなかったので今回は断念(涙)。

2010 年 9 月 21 日

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