写真は湖水地方の美しい村グラスミアGrasmereの
名物、ジンジャーブレッド。
ジンジャーブレッドは直訳すれば「しょうがパン」と
なりますが、写真からわかるとおりパンでは
ありませぬ。
紅茶のお茶菓子としてバター風味溢れるスコットランドの
ショートブレッドというクッキーがありますが、
ジンジャーブレッドはそれのしょうが味バージョンと
思ってもらえばいいと思います。
このジンジャーブレッドはイギリスを代表する詩人
ワーズワースWordsworthが眠る教会に隣接する
小さな売店でのみ販売されており、この店の前はいつも行列ができています。
この店は150年前にサラ・ネルソンSarah Nelsonと
いう女性が作ったレシピーを今も頑なに守り続け、
そのレシピーは秘伝で現在は銀行の金庫に保管されているそうです。
お店のホームページ:
http://www.grasmeregingerbread.co.uk/
味は、その名が示すとおり、しょうがの味が
利いているので万人向けではないかもしれません。
しかし、その滋味深い味わいはいったんハマルとヤミツキになりますぞ。
ミルクティーとの相性も抜群!
このジンジャーブレッドを好物とするイギリスの人たちも多いです。
お隣さんには毎回おみやげに持って帰るのですが、
メイビスとジェフ(参照:過去ログ「お隣さん」)は、いつも目を細めて喜んでくれます。
湖水地方の名物として他にはケンダルミントケーキと
いうミント風味のバー状の砂糖菓子があるのですが、
ジンジャーブレッドもケンダルミントケーキも
もともとは登山者のエネルギー補給食や保存食として
用いられていたそうです。
ですから、カロリー高いですよ。
食べ過ぎにはくれぐれもご注意を(^^;
次回もグラスミアについてです。
May 2007
コメント
食べましたよ。
そちらにいる時に田舎歩きさんに教えてもらいましたよね。
ジンジャーがすごくきいていておいしいです。でも「ブレッド」という名前から想像する「パン」というよりも、おこし? あられ? 最近コンビニなどで売っている栄養食? という感触です。
紙でくるんだたくさん入っているのを買ったので、食べきれず日本まで持って行きましたが、乾燥してしまっておいしくなかったです。やはりグラスミアで湖を散策しながらかじるというのが最高ですね。
暖房が故障して寒さに凍えていた本日の私は、紅茶をがぶ飲みして暖をとりながら「ジェーンエア」のDVDを見ておりました。
その中でジェーンがジンジャーブレッドを食べるシーンがあり、私も食べたくなりました。
ジンジャーブレッドマンのあの味とどう違うのでしょうか?
>フェリママさん
いつもコメントありがとうございます。ジンジャーブレッドマンのほうはビスケットみたいな感じですが、グラスミアのジンジャーブレッドはどちらかというと、シリアルバーみたいな感じで、オーツ麦(多分)もふんだんに入っています。
ジェーン・エアは昨年BBCで放送されてたのを私も熱心に見ましたよ。すべてのジェーン・エアを見たわけではありませんがこの女優さん(名前は失念しました)が一番ジェーン・エアのイメージに近いかなあなんて思いました。
Cockermouthに用事があっていったときに、湖水地方を通ったので、ケンダルミントケーキ、買いました。
次回はちゃんとジンジャーブレッドまでたどり着けたらいいなと思います。
同じ名前でも形状や味が異なる食べ物ありますよね。
スコットランドのオーツケーキはクラッカーみたいですが、スタッフォードシャーのものはそば粉クレープみたいです。
>深青さん
カキコありがとうございます。
イギリスでは地方ごとにいろんなビスケットやケーキなどの御菓子類があって、それらを現地でほおばるのも楽しみの一つですよね。そば粉クレープみたいなオーツケーキ食べてみたいです!